デジタルアーツは、2007年の有害Webサイトの動向として、猟奇描写の過激化、隠語や略語利用の増加、ワンクリック詐欺サイトの複雑化を選んだ。
デジタルアーツは12月25日、2007年の有害Webサイトの動向を発表した。目立ったWebサイトの動向は「暴力・猟奇描写の過激化」「コミュニティに特化した隠語や略語利用の増加」「ワンクリック詐欺サイトの仕組みの複雑化」の3つという。
暴力・猟奇描写の過激化では、小動物を虐待する動画や死体画像といった猟奇的なコンテンツを掲載するWebサイトが増えた。一般的な掲示板にコンテンツへのリンクが書き込まれるようになっており、今後も同じ傾向が続くという。
学校などコミュニティー単位のWebサイトにおいて隠語や略語が増加している。例えば、学校の公式サイトとは別に、在校生や卒業生が立ち上げた非公式のインターネットサイトである「学校裏サイト」などで、「DQN」や「KY」といった隠語が使われている。サーバ管理者にWebサイトを削除されないようにするのが狙いという。
一度接続したWebサイトをクリックすると料金請求画面を表示する「ワンクリック詐欺」では、これまで主流だったアダルト画像だけでなく、スポーツの映像や有名人のゴシップ画像などを表示することが多くなった。詐欺サイト作成の素材を簡単に入手できることなどが原因という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.