謎のフィッシング詐欺容疑者はロシア人?

フィッシング詐欺の半数を「Rock Fish」と呼ばれるオンライン犯罪組織が引き起こしているという。

» 2008年01月31日 17時07分 公開
[ITmedia]

 RSAセキュリティは、フィッシングサイトの情報を管理し、見つけると強制的にシャットダウンするサービスを提供する。同社によると、米国で32億ドルに上るといわれるフィッシング詐欺の半数を「Rock Fish」と呼ばれるオンライン犯罪組織が引き起こしているという。

 金融機関のフィッシングサイトを立ち上げ、口座番号とパスワードを盗むといった手口が多いが、最近ではSNSを狙った犯罪も起こしている。SNSのコミュニティメンバーになりすまして、ほかのコミュニティメンバーに電子メールを送付するなどの方法でフィッシングサイトに誘導する。

 RSAセキュリティのマーケティング統括本部のマーケティングマネジャー、岩尾健一氏は「Rock Fishの拠点がロシアにあり、ロシア人が犯人といわれている」と話す。手口やネットワーク経路から分かるという。

 岩尾氏によると、米国FBI(連邦捜査局)もRock Fishを捜索している。「名前も把握している」(岩尾氏)ようだ。

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