SNS市場は2006年度に続き倍増へ

IT専門の調査会社アイ・ティ・アール(ITR)は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)市場などの規模および市場動向の調査結果を「ITR Market View:コラボレーション市場2008」として発表した。SNS市場は2007年度も引き続き高成長を維持し、前年比218.8%の約13億円へと拡大するとITRは予測している。

» 2008年02月06日 14時16分 公開
[ITmedia]

 IT専門の調査会社アイ・ティ・アール(ITR)は2月6日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)市場などの規模および市場動向の調査結果を「ITR Market View:コラボレーション市場2008」として発表した。

 2006年度SNS市場の出荷金額ベースでの伸び率は、前年比216.7%で6億円に達した。同市場は2007年度も引き続き高成長を維持し、前年比218.8%の約13億円へと拡大するとITRは予測している。

 2006年度は顧客の囲い込みやマーケティング活動の一環などの社外コミュニケーション用途がSNS市場を牽引した。2007年度からは、社内コミュニケーション用途が拡大すると予想している。特にパッケージ製品ではコミュニケーション用途が全体の3割近くにまで増加すると見ている。

 またSNS市場を提供形態別で見ると、2007年度はASP/SaaSでの出荷金額が8割を超えた。特に社外コミュニケーション用途は、自社構築でなくASPが一般化するという。

 2006年度のSNS市場のベンダー別シェアは、大規模なシステム導入を実施したビートコミュニケーションが30.8%のシェアを獲得しトップになった。2位はASP/SaaSに特化したループス・コミュニケーションズ(17.1%)、3位にオープンソースのSNS「OpenPNE」をベースにしたASP/SaaS製品を提供する手嶋屋(14.0%)が続いた。

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