Microsoftの将来はWebとハブにある――オジー氏の見解(1/3 ページ)

MicrosoftがなぜYahoo!に関心を持っているのかという疑問について、レイ・オジー氏は「Microsoftの将来はWeb、分散デバイスそしてクラウドコンピューティングにある」とMIXカンファレンスの来場者に説明した。

» 2008年03月07日 08時30分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 Microsoftでチーフソフトウェアアーキテクトを務めるレイ・オジー氏は、ラスベガスで開催の同社の「MIX」カンファレンスで広範なテーマにわたる基調講演を行い、その中でWebの役割およびMicrosoftのビジネス全般におけるサービス提供機会に関する同氏のビジョンを明らかにした。

 オジー氏によると、Webは5つの分野においてMicrosoftの製品に変化をもたらしているという。コネクテッドデバイス、コネクテッドエンターテインメント、コネクテッドプロダクティビティ、コネクテッドビジネス、コネクテッド開発の分野である。オジー氏は「Silverlight 2」および「Internet Explorer 8」のβリリースも発表した。

 さらに同氏は、Microsoftの将来を切り開く上での広告の重要性、そしてアプリケーションとサービスの提供を中心とした同社の戦略を転換することの重要性を指摘した。

 オジー氏によると、オンライン広告市場の規模は今日、約400億ドルに達しており、今後3年間で800億ドルへと倍増する見込みだ。このためMicrosoftでは、自社の広告能力を収益につなげる取り組みを進めているという。

 「Web上の広告エコシステムの活気を維持するために、われわれに与えられた役割を果たしたい」とオジー氏は語った。

 「われわれがなぜYahoo!に関心があるのかと疑問を抱いている人がいるかもしれないが、以上の説明で明らかになったと思う」と同氏は冗談めかして言った。

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