軽量なソフトウェアから高機能なデスクトップを構築するLeverage OSS(3/3 ページ)

» 2008年04月01日 00時00分 公開
[Razvan T. Coloja,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine
前のページへ 1|2|3       

 BitTorrentクライアントにはDelugeをインストールした。Delugeは要求するリソースが少なく、Webインタフェース経由でアクセス可能で、ダウンロード速度を調節できる。PDFビューアについては、Acrobat Readerの代わりにePDFViewを使用することにした。ePDFViewはファイルの読み込みが高速で、テキスト検索や拡大/縮小ができて、シンプルなインタフェースが用意されている。

 最後に、以上のようなアプリケーションの幾つかをFluxboxの起動の際に自動で起動することにした。そのためには ~/.fluxbox/startupファイルを編集して、コマンドの最後に「&」記号をつけた行を追加していけばよい。また壁紙の表示もここで指定できる。この起動ファイルの一部を以下に示す。

# 壁紙の設定

fbsetbg -f ~/.fluxbox/backgrounds/wallpaper.jpg

# ビープ音を無効にする

xset -b

# 起動時にアプリケーションを自動的に起動する

idesk &

fbpanel &

gvtray &

pidgin &

# ログを保存しながらFluxboxを起動。

exec /usr/bin/fluxbox -log ~/.fluxbox/log


 以上で、Fluxboxとさまざまな軽量アプリケーションのおかげで、高速で使いやすいデスクトップを持ったUbuntuベースの環境が完成した。前記で紹介した以外にも、現在使っているアプリケーションがリソースを大量に使用する場合に代わりとしてインストールできるソフトウェアパッケージはいろいろあり、例えばメールクライアントのClaws、.DOCファイルの編集/読み取りができるAbiword、スプレッドシートのGnumeric、さらに軽量なWebブラウザのKazehakase、CD/DVDの作成ができるGravemanなどがある。

Razvan T. Colojaは雑誌やオンラインメディアで150以上のLinux/IT関連の記事を執筆している。ルーマニアの雑誌の編集者であり、ルーマニアの Linux/OSSポータル/コミュニティー「mylro.org」のメンテナ/編集者の一人でもある。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.

注目のテーマ