BitTorrentクライアントにはDelugeをインストールした。Delugeは要求するリソースが少なく、Webインタフェース経由でアクセス可能で、ダウンロード速度を調節できる。PDFビューアについては、Acrobat Readerの代わりにePDFViewを使用することにした。ePDFViewはファイルの読み込みが高速で、テキスト検索や拡大/縮小ができて、シンプルなインタフェースが用意されている。
最後に、以上のようなアプリケーションの幾つかをFluxboxの起動の際に自動で起動することにした。そのためには ~/.fluxbox/startupファイルを編集して、コマンドの最後に「&」記号をつけた行を追加していけばよい。また壁紙の表示もここで指定できる。この起動ファイルの一部を以下に示す。
# 壁紙の設定
fbsetbg -f ~/.fluxbox/backgrounds/wallpaper.jpg
# ビープ音を無効にする
xset -b
# 起動時にアプリケーションを自動的に起動する
idesk &
fbpanel &
gvtray &
pidgin &
# ログを保存しながらFluxboxを起動。
exec /usr/bin/fluxbox -log ~/.fluxbox/log
以上で、Fluxboxとさまざまな軽量アプリケーションのおかげで、高速で使いやすいデスクトップを持ったUbuntuベースの環境が完成した。前記で紹介した以外にも、現在使っているアプリケーションがリソースを大量に使用する場合に代わりとしてインストールできるソフトウェアパッケージはいろいろあり、例えばメールクライアントのClaws、.DOCファイルの編集/読み取りができるAbiword、スプレッドシートのGnumeric、さらに軽量なWebブラウザのKazehakase、CD/DVDの作成ができるGravemanなどがある。
Razvan T. Colojaは雑誌やオンラインメディアで150以上のLinux/IT関連の記事を執筆している。ルーマニアの雑誌の編集者であり、ルーマニアの Linux/OSSポータル/コミュニティー「mylro.org」のメンテナ/編集者の一人でもある。
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