セキュリティベンダーのG DATA Softwareは4月10日、オンラインゲームの個人情報を狙ったウイルス攻撃が1月から急増しているとする調査結果を発表した。
同社が1〜3月にP2Pネットワーク経由で流通したダウンロードファイルを調査したところ、1月はウイルスを含んだファイルの割合が全体の58%を占めたが、2月は62%、3月は67%と上昇していることが判明した。こうしたウイルスは、オンラインゲーム利用者のアカウント情報などを盗み出すのが特徴だという。
オンラインゲームを標的とした攻撃の被害額は数億円規模に上るとされ、銀行口座やクレジットカードなどの情報を標的にした攻撃を含めると、被害額は数千億円規模になると同社では試算。また、サイバー犯罪者の関心がオンラインゲームへ移りつつあり、「今後はP2Pのダウンロードファイルにマルウェアを仕掛ける手口が広がる恐れがある」と同社では警告している。
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