NEC、情報管理ソフト「InfoFrame」の展開強化社内文書の活用を推進

NECは情報管理ソフト製品「InfoFrame」で、迅速なドキュメントの検索やシステム間連携を図るための機能強化などを進める。

» 2008年06月16日 14時11分 公開
[ITmedia]

 NECは6月16日、情報管理ソフト製品「InfoFrame」の製品強化を発表した。業務プロセスとの統合や業務データおよびナレッジの使い勝手を向上する機能の開発を進める。

 InfoFrameは、企業内に散在する情報を統合し、活用していくためのミドルウェア製品群。2007年に発売し、発売初年度はデータベース管理やファイル管理、コンテンツ配信など基盤となるミドルウェア製品の整備とパートナープログラムを立ち上げた。

 今年度は、情報システム管理者向けにシステム間連携を迅速に構築するための開発基盤の実現、部門や担当者向けに情報の利用を支援するツールの提供を計画する。

 具体的には、6月にデータ連携・統合製品「InfoFrame DataCoordinator」の最新版(バージョン5.1)と高速データエンジン「DataBooster」も製品化する。両製品とサービス実行基盤「WebOTX」やジョブ管理「WebSAM JobCenter」との連携を図ることで、各アプリケーションサーバ間でのデータ連携が実現し、現場の担当者が企業内データベースの大量なデータを参照しながらデータ分析を利用できるようになる。

 さらに、コンテンツ管理プラットフォーム「InfoFrame Documentum」の最新版(バージョン6.0)を7月に製品化し、Eclipseによる開発をサポートするほか、リッチメディア機能を強化する。日本語文字認識率の高いOCR技術を採用し、FAXやスキャナなどで送信されたビジネス文書の電子化できるようにする。誤読などによる人為的ミスの低減と情報システムの統制範囲を拡大を実現するという。

 8月にはイメージ変換ソフト「InfoFrame ImagingCore IC」を新たに製品化し、Microsoft OfficeやAdobe PDFなどの多様な文書ファイルをページ単位でJ画像イメージに変換できるようにする。これにより、イメージ化した文書データを電子メールに添付して携帯電話に送信して、文書閲覧機能のない端末でも閲覧できるようになるなど、利用の幅が広がる。併せてイメージ可逆圧縮・伸張ライブラリ「InfoFrame ImagingCore RL」も製品化し、衛星写真や航空写真、MRIなどの医療用画像のデータ効率的に扱えるようにする。

 このほか、データベースや文書などの情報群から業務に適切な情報を見つけるためのエンタープライズ検索製品の発売も計画するという。

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