OracleがBEA買収後のツール戦略を発表中心はJDeveloper(2/2 ページ)

» 2008年07月03日 17時12分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK
前のページへ 1|2       

 また、SOA(サービス指向アーキテクチャ)分野に関しては「すべてのコンポーネントは今後もホットプラグに対応し、統合プラットフォームがツール、ミドルウェア、ガバナンスおよびパッケージドコンポーネントを提供する。そしてOracle ESB(Enterprise Service Bus)とAquaLogic ESBは、新しいOracle Service Busに統合される予定だ」とケステリン氏は話す。

 さらにOA分野では、「OracleはBEA AquaLogicリポジトリをガバナンスリポジトリとして提供するが、Oracle Service Registryをレジストリとして利用する予定だ」(同氏)という。

 ベア氏は次のように付け加えている。

 「BEA製品に対するOracleの戦略は保守的だ。陳腐化した製品のサポートを続けると決めたからではなく、新技術の採用という点でBEAほど迅速ではないからだ。OSGiの採用でもBEAの方が早かった。しかし流行の新技術に飛びついたために、BEAは一貫性のあるツール戦略を持てなかった。いいか悪いかは別として、Oracleのツール戦略は一貫している」

 一方、ケステリン氏はOracleの戦略について、「一部の製品は“戦略的”(直ちにFusion Middlewareスタックに統合される)、一部は“継続&統合”(部分な手直しをした上でスタックに統合。少なくとも9年間サポートされる)、そして一部は“メンテナンスモード”(買収以前からBEAがそのように分類していた製品。少なくとも4年間サポートされる)と位置付けられている」とブログに記している。

 クリアン氏によると、OracleはOracle BPA DesignerとBEA AquaLogic BPM Designerを統合する予定だという。

 Enterprise 2.0とポータル技術については、Oracleはリッチメディア、リッチインターネットアプリケーション、エンタープライズポータル、ソーシャルコンピューティングソリューションを開発するプロセスを一元化する包括的な統合型・マルチチャンネル複合型ユーザーインタフェースを提供する考えだ。BEA WebLogic Portalは、Oracle WebCenterに統合される。

 クリアン氏によると、統合された製品では価格設定も簡素化されるという。

 「Oracleが5月初めにBEAの買収を完了してから2カ月も経たないうちに、われわれは明確なロードマップを示そうとしているのだ。われわれは優れた製品を選び出し、それらを統合する作業を進めている。OracleとBEAのミドルウェア製品も拡張した」(クリアン氏)

過去のニュース一覧はこちら

前のページへ 1|2       

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ