FacebookとMySpaceで感染するワーム出現2大SNSを標的に

Koobfaceワームは動画を装ってFlash Playerのアップデートが必要だと呼びかけ、マルウェアに感染させる。

» 2008年08月04日 09時05分 公開
[ITmedia]

 ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは8月1日、米人気ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のFacebookとMySpaceを狙った新手のネットワームを見つけたと、ブログで伝えた。

 Kasperskyによると、このワーム「Koobface」は偽の動画リンクを表示し、ユーザーが動画を見ようとすると「Flash Playerのアップデートが必要だ」と促す。これに従ってファイルを実行してしまうと、ユーザーのマシンがマルウェアに感染する。

 Koobfaceは現在4種類の亜種があり、今後も増える可能性がある。このワームは以前にも、MySpaceを攻撃する亜種が出回ったが、この時はFacebookは標的になっていなかったという。ウイルス作者はボットネットの拡大を狙い、感染者を増やすことに注力しているとKasperskyは指摘する。

 Koobfaceの背後にいる組織は、ウイルス対策ソフトに見せかけてスパイウェアを配布する「XP Antivirus」「Antivirus2009」というプログラムにも関与しているという。

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