小学館グループの映像制作会社、映像制作に適したストレージシステムを導入ハイビジョン番組の制作を開始

テレビ番組の地上デジタル放送への全面移行を受け、小学館ミュージック&デジタルエンタテイメントではハイビジョン映像作品の制作を開始した。それに伴い、容量を拡張でき、処理能力の高いストレージシステムを導入した。

» 2008年08月20日 16時19分 公開
[ITmedia]

 小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント(SMDE)は、映像コンテンツ制作用のストレージシステムに、アイシロン・システムズの「Isilon IQ 6000i」を導入した。アイシロンが8月20日に明らかにした。2007年夏頃から製品の検討を開始し、2008年3月より本格稼働している。

 SMDEでは、2011年のテレビ番組が地上デジタル放送へ全面的に移行することを受け、2008年度よりハイビジョン(HD)での映像作品の制作を開始した。SMDEは、制作過程のファイルを保存する際、従来のファイルサーバでは容量不足になると判断し、新しいストレージシステムの導入を決定したという。HD制作では、扱うデータの量が標準画質(SD)と比べて4倍から7倍程度増加すると予測されたためという。

 Isilon IQ 6000iの導入を決定するに当たりSMDEは、制作映像の納品事故を防ぐため壊れにくい製品であること、大容量のデータに見合う処理能力、今後のデータ増加量に柔軟に対応できる拡張性を重視して選定した。また、運用と管理の容易さも重要な選定基準だったとしている。現場の制作スタッフは、システム環境の変化をあまり感じることなく新システムになじめたという。

 Isilon IQ 6000iは、1.6P(ペタ)バイトまで段階的に容量を拡張でき、1秒当たり10Gバイトの処理能力を持つストレージ製品。デジタルコンテンツなどの一元管理と速やかなアクセスを可能にする単一ファイルシステムを提供する。SMDEはIsilon IQ 6000iを3台導入し、約2週間で従来のファイルサーバからのデータ移行を完了させた。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ