三菱東京UFJ銀行、金融新商品の迅速な立ち上げにITサービスを活用導入事例

新商品の運用に「Visaデビットソリューション」を採用したことで、短期間での稼働開始と容易な運用・保守体制を実現した。

» 2013年11月20日 18時00分 公開
[ITmedia]

 三菱東京UFJ銀行は、11月20日に提供を開始した新商品「三菱東京UFJ-VISAデビット」の運用に、日本IBMが提供する「Visaデビットソリューション」を採用した。同ソリューションは、三菱東京UFJ銀行がビザ・ワールドワイド・ジャパンに委託するデビットカードの発行や運用などに関わるシステムや業務の機能の一部として、日本IBMが複数の金融機関向けに提供する「ATMオペレーション・センター(ATMOC)」を経由して接続するものになる。

 三菱東京UFJ銀行は、新商品の提供に際して世界200カ国以上の国・地域にある約3600万のVisa加盟店やインターネット上で使用されるデビットカードの利用データと連携するため、日本IBMのVisaデビットソリューションを採用した。同行は、既に日本IBMのATMOCを活用してコンビニエンスストア内ATMと接続しており、既存のネットワークにビザ・ワールドワイド・ジャパンとのVisaデビット専用ゲートウェイを追加することで、短期間での稼働開始と今後の容易な運用・保守体制を実現することができたという。

 Visaデビットソリューションは、ビッグデータ活用に備えて、取り扱うデータの量と種類を柔軟に可変できるフォーマットを持っている点が特徴といい、安価な使用料金で利用できるという。

 ATMOCは、コンビニATMを始め全国70行以上の金融機関が接続している対外接続のネットワーク。既に接続している銀行にとって、Visaデビット機能を同ゲートウェイに追加するだけで、VisaNetに容易に接続することができる。また、ATMOCに接続していない銀行もこのゲートウェイを構築することにより、短期間にVisaNetに接続できるという。日本IBMは今後、Visaデビットカード提供を検討している銀行に同ソリューションを展開していく予定だ。

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