高性能コンピューティング向け次世代OSのRTMをウォール街で発表。金融業界など、これまでHPCを利用してこなかった市場を狙う。
米Microsoftは9月22日、ウォール街で開かれた金融業界向けITカンファレンスにおいて、高性能コンピューティング(HPC)向けOS「Windows HPC Server 2008」の製造工程向けリリース(RTM)を発表した。
Windows HPC Server 2008はWindows Compute Cluster Server 2003の後継OSで、Windows Server 2008をベースとしている。
MicrosoftはこれまでHPCを利用してこなかったようなユーザーによるWindows HPC Server 2008の採用を促進するという。従来の科学技術計算分野だけではなく、ユーザー、開発者、管理者の生産性に焦点を当てることにより、HPCのメインストリーム化を目指す。Windows HPC Server 2008は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)を通して、企業が既に利用しているExcelやSharePoint ServerなどのMicrosoft製品をHPCで使うためのツールを開発者に提供するとしている。
Windows HPC Server 2008の評価版は、同社サイトからダウンロードできる。価格は1ノード当たり475ドル。
Microsoftと米Crayは16日に、Windows HPC Server 2008をプリインストールしたスーパーコンピュータ「Cray CX1」を発表している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.