カタログ通販大手イマージュ、NECの高速分析ツールを導入

NECはカタログ通販大手で洋服などを販売するイマージュに、大量データを高速で加工処理できるソフトウェア「InfoFrame DataBooster Lite」を納入した。

» 2008年10月24日 19時47分 公開
[ITmedia]

 NECは、カタログ通販大手で洋服などを販売するイマージュに、大量データを高速で加工処理できるソフトウェア「InfoFrame DataBooster Lite」を納入したと発表した。

 InfoFrame DataBooster Liteは、メモリデータ処理技術による高速分析ソフトウェア。導入により、イマージュは、顧客の購買状況などの分析を数十秒で実施できるようになった。従来は数時間かかっていた。多角的な分析による迅速な戦略的マーケティングが実現したとしている。

 イマージュでは、膨大な顧客リストからカタログを送付すべき顧客を選び出すための情報システムとして、Oracle上にDWHを構築している。これまではOracleから抽出したデータをMicrosoft Accessで分析していた。だが、データが大量であるため、処理に非常に多くの時間を費やす点が問題になっていた。これを改善するために、InfoFrame DataBooster Liteを使ってデータを分析することにした。

 InfoFrame DataBooster Liteの特徴はオンメモリデータ処理による高速性。テーブル結合やレポート作成で行われる集計、クロス集計などのデータ加工を、通常のデータベースと比べて数十倍も高速に処理できるという。イマージュは今後、InfoFrame DataBooster Liteをカタログ発送業務に加え、商品開発でも利用することを視野に入れている。

 NECは、企業内の各システムに散在する情報を統合し、より効果的に活用する情報管理ソフトウェア「InfoFrame」を2007年4月に体系化。InfoFrame DataBooster LiteはInfoFrameを構成するソフトウェアの1つ。受注/売上データなど大量の業務データの加工、集計処理、システム移行に伴う大量データ変換などに向いている。今後3年間で500ライセンスの販売を目指している。

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