ITmediaがGoogleに勝利?――iPhoneアプリ市場のこれからオルタナブログ通信(1/3 ページ)

ITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」では、ITにまつわる時事ネタなどを、175組を超えるオルタナティブ・ブロガーが日々発信している。今週はその中から、Webサービス、不況とITベンチャー、クラウド、動画配信、iPhoneなどを紹介しよう。

» 2008年12月05日 16時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

店員にお礼が言えますか?

 寒さがこたえる季節になってきた。天気がいいと、青空がキレイ……。と言いたいところだが、そう思わない人もいるようだ。川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」の青空が変わったなぁでは、何かスカっとしないものを感じるというのだ。

 紅葉の季節を迎え、行楽客でごった返した今年最後の三連休。岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」の高尾山が大変では、異常なほどな人ごみとなった高尾山の様子を伝えてくれた。ミシュランの3つ星観光地になったことが、例年にない混雑を生んだのだろうか。

 今回の「オルタナブログ通信」では、11月20〜26日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿された中から、「Webサービス」「不況とITベンチャー」「クラウド」「動画配信」「iPhone」などのキーワードに注目した。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしてほしい。

 ここで、11月20〜26日を11月1週として、過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況を可視化したグラフを見ていただきたい。

11月20〜26日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 このグラフを見ると、今回は投稿総数が減ったように見えるが、筆者がオルタナブログ通信の執筆を始めてからの平均数は上回っており、投稿が落ち着いたように見えなくもない。実際、投稿されたブログ数は前回とほぼ同じで、4つ以上投稿したものが減って、1つしか投稿しないものが増えた結果、全体総数が大幅減となった。アクティブブロガーの投稿が前回より少し減ったのも、このグラフの結果を生む一因となった。今後、年末にかけてどのような変化を見せていくのか、注目していきたい。

 ここで、11月17〜23日の週間アクセスランキングを振り返ってみたい。

順位 週間アクセスランキング(11/17〜11/23) 前週
1 店員さんにお礼を言える人(「走れ!プロジェクトマネージャー!」) ↑(圏外)
2 初音ミクがぼくのiPhoneの中でネギを振っている件(CloseBox and OpenPod) (初)
3 「機内雑誌症候群」について(栗原潔のテクノロジー時評Ver2) (初)
4 【0枚】 復活Macユーザーの、新MacBook・気ままな感想文〜「シール」編(中村昭典の、気ままな数値解析) (初)
5 iPhone 2.2 レビューとアップルとグーグル(Speed Feed) (初)
6 「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?(栗原潔のテクノロジー時評Ver2) ↑(圏外)
7 「お前が言うな」と言ってよい場合(栗原潔のテクノロジー時評Ver2) (初)
8 学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。(けんじろう と コラボろう!) ↓(2)
9 友人が個人情報漏洩から職を失った件から思う事(平凡でもフルーツでもなく、、、) (初)
10 ドコモ、Android搭載スマートフォンを2009年発売へ(Speed Feed) (初)

 意外なところで、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の店員さんにお礼を言える人が、前週の圏外から一気に1位へと躍り出た。コメント欄でも活発なやり取りが行われており、読者の注目度も高かったようだ。筆者の場合は、たまに、「どうも」とか「ありがとうございます」と言うときはある。しかし、いつもというわけではない。意識的にでもきちんとお礼を言える人になりたいな、と感じた。

 また、9位に佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の友人が個人情報漏洩から職を失った件から思う事が入ったのは、現在の不況、リストラ、レイオフなどといった状況から、興味が持たれたのだろうか。そうだとすれば、あまりうれしいランクインではないのだが……。

 また、相変わらず著作権に関する関心が高いこともうかがえる。栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」から、「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?と、「お前が言うな」と言ってよい場合という著作権関連のエントリーが2本ランクインした。さらに栗原潔氏は、3位に「機内雑誌症候群」についてというエントリーも入っていた。

 それでは、11月20日から26日にかけて、オルタナティブ・ブロガー(オルタナブロガー)たちが注目してきた話題はどういったものだったのか。いくつかのキーワードを軸に、振り返ってみたい。

Wikipediaに犯行予告? 誤報と謝罪に

 元厚生次官ら連続殺傷事件に関して、とんでもない誤報が飛び交った。折田明子氏「Empowerment blog」の毎日新聞は誤報どころか誤謝罪:匿名とは実名を隠している状態だけではないでも紹介された、毎日新聞によるものだ。

 これは、Wikipediaに書き込まれた内容が事件前だったとして、書き込んだ人物を犯人ではないかとして、IDを含めて「ネットに犯行示唆?」と報じたもの。その後、Wikipediaの書き込み日時が日本時間ではないことが分かり、事件後の書き込みだったとして「おわび」記事を掲載した。だが、ここで問題なのは、すでに個人を特定するIDを公開してしまったことだ。折田氏が指摘するように、毎日新聞は謝る内容、対象を間違ったと筆者も思う。

 この事件は、ネット上のソースを安易に記事にしてしまいがちなメディアに、警鐘を鳴らすものとなったかもしれない。

ネットの医療情報

 医療にもネットの波が来ている。病院をネットワークでつなぎ、より便利な医療を、という試みだ。その一方で、情報がリアルタイムに更新されていないなど、運用に関するトラブルも尽きない。

 ITmedia海外速報部・澤由紀子氏「海外速報部ログ」のネットの医療情報話二題は、なかなか興味深いエントリーだった。筆者も最近は、具合が悪いなと思うと、まずはGoogleなどを利用して調べることが多い。それが、「かえって精神衛生上悪い」というのが、納得できる話だったのだ。テレビ番組で「そのまま放っておくと、大変なことになりますよ」と言われると、思わず不安になってしまうのと似ているかもしれない。ネット上の医療情報はあくまでも参考程度に、キチンとした診察を受けるのが1番なのだろう。

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