就任式に便乗してマルウェアをばらまこうとするスパムやフィッシング詐欺が増えているという。
1月20日に迫った米オバマ次期大統領の就任式を前に、便乗スパムやフィッシング詐欺の報告が相次いでいる。
セキュリティ企業のF-Secureは一例として、「Obama doesn't justify our hopes」という文面のスパムメールが世界中で出回っていると伝えた。
スパムメールに記載されたリンクをクリックすると、オバマ氏と次期副大統領バイデン氏の写真をあしらったサイトにつながる。このサイトには英語で「バラク・オバマ氏は大統領になることを拒否した」というニュース風の文面が記され、続きを読むためと称してリンクのクリックを促している。
しかし、サイト上のどのリンクをクリックしても「speech.exe」というファイルにつながり、Waledecというマルウェアの亜種に感染する仕掛けになっているという。
US-CERTも、就任式便乗のフィッシングサイトやスパムメール、マルウェアが増えていると警告。身に覚えのないメールには注意するよう呼び掛けている。
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