DeNA、1200万人超の会員に対して安定したサービスを提供可能にネットワーク強化

DeNAは、「モバゲータウン」のサービスを開始し、ネットワークの負荷が急激に高まった2006年にBrocadeのロードバランサを導入したのを皮切りに、ネットワーク経路の冗長化、ネットワークエッジの増強などに継続的に取り組み、このほどネット関連事業に不可欠な、信頼性・安定性が極めて高いネットワーク基盤が完成させた。

» 2009年03月19日 12時36分 公開
[ITmedia]

ユーザー数増大に対応する

 「モバゲータウン」「モバオク」「ビッダーズ」など人気の高いコンテンツサービスを提供するディー・ エヌ・エー(以下、DeNA)はネットワーク基盤に、米Brocade Communications Systems社(以下、Brocade)のネットワーク機器を大量導入した。今回の発表は納入したネットワールドによるもの。

 導入したシステムは、DeNAのサービスに利用されている数百ラック/数千台のサーバを束ねるバックボーンスイッチとなる6台の「FastIron SuperX」をコアシステムとして、会員数1200万以上の会員からのアクセスに対して安定したサービスを提供するためにセッションの負荷分散を行う合計8台の「ServerIronGT-C」と「ServerIron4G」などで、ネットワークエッジでは総数約500台のスイッチが稼働している。

 新しいネットワークシステムの導入により、DeNAのサービスの信頼性と安定性、ならびに可用性を確保でき、今後のユーザー数増大にも対応可能な拡張性の高いネットワーク基盤が完成した。大量導入にもかかわらず、現在、機器の障害は皆無で安定稼働していることも高く評価されているという。

 DeNAは、オークション&ショッピングサイト「ビッダーズ」にはじまり、ケータイオークションサイト「モバオク」、ケータイ総合ポータルサイト「モバゲータウン」などのサービスを次々と展開し、1999年の創業以来急速な成長を続けており、ビッダーズが4580店舗、モバオクが有料会員数119万人/出品数297万品、モバゲータウン が会員数1234万人/158億4500PV(月間)を達成している(2008年12月現在)。こうしたサービスの拡大、利用者数の急増に伴い、ネットワーク基盤の強化がますます重要となっていた。

システム構成イメージ(資料提供ネットワールド)

 DeNAは、ロードバランサの導入に当たって複数メーカーの製品を実際にサービスに適用して評価・検証を行った。その結果、最も高いパフォーマンスを発揮したのが「ServerIron GT-C」で、さらに、大量の機器を導入する大規模ネットワークを構築する際に重要となるコストメリットも評価したという。また、ネットワーク経路の冗長化では、障害検知やフェイルオーバーを高速に行うことができ、CPUに負荷をかけないBrocade独自のノード冗長化プロトコル「VSRP(VirtualSwitch Redundancy Protocol)」も高く評価されたという。

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