ウイルス対策ソフトの価格破壊に挑むソースネクスト、低価格路線を強化

ソースネクストは、年間更新料「0円」などを特徴とする個人向けウイルス対策ソフトの販売価格を1980円に引き下げた。

» 2010年08月04日 17時22分 公開
[國谷武史,ITmedia]
製品の新パッケージ

 ソースネクストは8月4日、個人向けウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」の販売価格を1980円に引き下げるなどの新たな販売戦略を発表した。

 価格を改定するのは、ウイルスセキュリティZEROのPC1台用の製品で、従来の標準価格3980円を2000円引き下げた。同梱されるインストールメディアをUSBメモリに一本化した。PC3台用の製品は従来価格(4980円)に据え置いている。

 同社は、2006年に年間更新料がかからないウイルスセキュリティZEROを発売。年間更新料を伴うウイルス対策製品が多い中で、独自の低価格戦略を打ち出した。今回の価格改定は低価格戦略を強化することで、店頭販売における同社シェアを高めるのが狙い。調査によれば7月の同社の店頭販売シェアは3位だった。

 同社がPC利用者1000人を対象にしたアンケートでは、「ウイルス対策ソフトを導入していない」「複数台の環境で導入していないものがある」という回答が22.0%に上った。回答者の35.5%が価格の高さを挙げた。適正だと思う費用の最多は、購入時が「2000円未満」(58.5%)、更新時も「2000円未満」(85.8%)だった。松田憲幸社長は、同社の販売戦略が顧客に支持されていることを強調した。

 価格面では市場競争力のある同社の製品だが、ウイルス検出性能やPCの動作に与える影響の小ささなど、個人ユーザーがウイルス対策ソフトに求めるさまざまな条件においても、他社製品に引けをとらないと松田氏は自信をみせる。

10年利用した場合のコスト比較を提示した

 「ウイルス対策製品を何年利用しても、当社製品なら少ない費用で済む。余裕が生まれた資金で、ほかに好きなものが買えるだろう。こうしたメリットを顧客に提供したい」と松田氏は話している。

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