Mac OS Xを狙う新手のマルウェア「Tsunami」が出現

「Tsunami-A」はバックドア機能を持つトロイの木馬。感染すると、サイバー攻撃に加担させられる恐れもあるという。

» 2011年10月26日 14時29分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは10月25日のブログで、Mac OS Xに感染する新手のマルウェア「Tsunami-A」が見つかったと伝えた。

 同社によると、Tsunami-Aはバックドア機能を持つトロイの木馬で、Linuxに感染するマルウェア「Kaiten」から移植されたもののようだという。コンピュータシステムに感染すると、IRCチャンネル経由で命令を受け取る仕組みになっている。

 この手のマルウェアは通常、サービス妨害(DDoS)攻撃に利用されることが多いといい、Macがリモートから制御され、サイバー攻撃に加担させられる恐れもある。

 Sophosでは「Mac OS Xを狙うマルウェアはWindowsよりもはるかに少数だが、問題が存在しないわけではないことを忘れてはいけない」と助言し、サイバー犯罪集団がいずれ、守りが手薄なMacコンピュータに狙いを定めてくることが十分に予想されるとしている。

 ただしTsunami-Aがどのような経路でMacに感染するのか、また、実際に出回って感染を広げているのかどうかについて、同社は触れていない。

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