Ciscoが、動画配信プラットフォーム「Videoscape」の強化を狙い、動画配信とコンテンツセキュリティを手掛けるNDS Groupを約50億ドルで買収する。
米Cisco Systemsは3月15日(現地時間)、動画配信とコンテンツセキュリティを手掛ける英NDS Groupを買収することで合意に達したと発表した。動画配信プラットフォーム「Cisco Videoscape」やコラボレーション製品「Cisco TelePresence」を強化する狙い。買収総額は約50億ドルで、取引は第2四半期(4〜6月)に完了する見込み。
NDSは、1998年にイスラエルのワインツマン研究所の研究者らが創業した。現在は英ファンドのPermiraが51%の株式を保有しており、拠点はロンドンにある。デジタルテレビ、STB、PCやモバイル端末向けのコンテンツ配信システムやセキュリティツールを提供しており、顧客にはBSkyBなどのテレビサービスやVodafoneなどの通信企業がある。
買収完了後、NDSのエイブ・ペレド会長はService Provider Video Technology Group(SPVTG)のビデオ&コラボレーショングループの戦略責任者兼上級副社長に就任し、NDSの約5000人の従業員はSPVTGに編入される。
ジョン・チェンバーズ会長兼CEOは声明文で、「NDSの買収により、Ciscoはコンテンツ・サービス業者がクラウドを活性化させる新しいビデオソリューションを提供し、新たな収益機会を生み出すことをサポートする」と語った。
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