Windows向け業務アプリケーションをスマートフォンやタブレット端末で利用するためのツール提供に合わせ、開発者を支援するさまざまな施策を展開する。
シトリックス・システムズ・ジャパンは4月25日、「Windows アプリケーション簡単モバイル化プログラム」を開始すると発表した。Windows向け業務アプリケーションをスマートフォンやタブレット端末で利用するためのツール提供に合わせ、開発者を支援するコミュニティの立ち上げやコンテストの開催といった施策を展開する。
同社は、Windowsアプリケーションの画面をスマートフォンやタブレット端末ごとに最適化して表示する「Mobility Pack」をアプリケーション仮想化基盤製品の最新版「Citrix XenApp 6.5」に同包しており、またスマートフォンやタブレット端末用にWindowsアプリケーションを開発するための「Application SDK for Windows」も提供している。
新プログラムは、これらのツールを活用してアプリケーション開発を行うソフトウェアベンダーやシステムインテグレーター、ユーザー企業の開発担当者などが対象。コミュニティサイトの「Citrix Developer Network」で相談や問い合わせに対応するほか、ビデオやドキュメントによるトレーニング、フォーラム、サンプルコードの提供などを行う。
またApplication SDK for Windowsで開発したプログラムを評価する「モバイルアプリケーション開発コンテスト」も実施する。7月に行う同社のユーザー向けカンファレンスで表彰を行い、入賞者にiPadやApple TVなどのデモツールを贈呈するほか、海外のカンファレンスにも招待する。
同日に開いた記者会見で、同社は業務アプリのモバイル対応を支援するパートナーとしてアイネットおよびシー・エス・イーと提携することも発表した。両社の担当者が開発したサンプルアプリケーションのデモンストレーションを交えて事業計画を紹介し、アイネットでは仮想デスクトップサービスと組み合わせたソリューションの提供。シー・エス・イーではリモートアクセスでのユーザー認証と連携したアプリケーション活用支援ソリューションを展開していくという。
シトリックスの伊藤利昭マーケティング本部長は、「プログラムと通じて、Windowsの資産をできるだけ生かしながら、新たなワークスタイルやGPSなどデバイス固有の機能を使ったユーザー体験の実現を支援していきたい」と述べている。
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