IT機器のログをビックデータ分析、CTCが新サービス

CTCは大量ログデータの分析におけるコンサルティングからシステム構築、運用支援までをトータルサービスで提供する。

» 2013年10月09日 16時56分 公開
[ITmedia]

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月9日、IT機器のログ(動作記録)の活用に特化したログ解析ソリューションの提供を開始した。コンサルティングからシステムの構築、運用支援までをトータルで提供する。

 新ソリューションは、CTC総合検証センター「テクニカルソリューションセンター(TSC)」内に開設しているビッグデータに特化した検証施設「Big Data Processing Lab(BPL)」を使用した検証、また、ITインフラソリューションおよびシステム運用サービスの実績に基づいて提供されるもの。BPLを使用した現状のシステムの検査や検証(PoC)、ログ解析基盤の設計・構築、ログの収集と解析の支援、ログ解析基盤の運用支援までをトータルで提供する。

 企業は同ソリューションによって、システム障害の予兆を把握して障害発生前に対策をしたり、システムへの侵入や改ざんなどのセキュリティ上の脅威を発見したりできるようになるという。安定したシステム運用につなげることが可能だとしている。CTC社内の検証では並列処理によってログの解析速度が最大で200倍速くなり、BPLを使用した検証事例ではログの収集・解析に関して最大で80%のコスト削減につながったケースもあるという。

 同社ではインターネットサービスプロバイダーやクラウドサービス事業者といった、さまざまなネットワーク機器を保有する企業、また、仮想化技術を使用して大量のサーバからWebサービスを提供している企業を中心にこのソリューションを展開し、3年間で約30億円の売上を見込む。

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