Google翻訳に誰でも参加できる品質向上コミュニティー「Translate Community」

GoogleのTranslate Communityは、ユーザーの言語知識をクラウドソースとして役立てるGoogle翻訳の品質向上を目的とした新コミュニティーだ。

» 2014年07月28日 08時18分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは7月25日(現地時間)、「Google翻訳」の品質向上を目的とする新コミュニティー「Translate Community」を立ち上げた。

 ユーザーは自分の得意な言語を登録し、単語の翻訳や翻訳された単語の正しさを評価することで翻訳品質の向上に貢献できる。

 community 1 Translate Communityのページを開くと表示される「あなたの言語についての知識をGoogle翻訳の品質向上に役立てよう」というメッセージ

 参加するには、表示されたメッセージの[Got it]をクリックし、ページの[Get Started]をクリックする。自分が使える言語を英語を含めて2つ以上、5つ以下を「My Languages」として選択して[Save]をクリック。これで、英語から他言語への「Translate(翻訳)」と「Validate(認証)」ボタン、他言語から英語への「Validate」ボタンがクリックできるようになる。

 community 2 翻訳は英語が中心なので、3カ国語以上を登録しても例えばロシア語→日本語のボタンは表示されない

 例えば英語から日本語への翻訳ボタンをクリックすると、英語の単語や熟語がランダムに表示され、その翻訳の入力を促される。翻訳して[Submit]ボタンをクリックすると次の課題が表示され、[Home]ボタンなどで離脱するまで延々とこの作業が続く。認証ボタンでは、既に翻訳された単語が適切かどうかをボタンで評価していく。

 community 3 翻訳するのは単語か短い熟語

 Googleは現在Google翻訳で80カ国語をサポートしており、さらにサポート言語を拡大していく計画。Translate Communityは現在は英語で表示されるが、将来的にはローカライズしていくという。

 Google翻訳では、「翻訳を改善する」リンクで改善案を送信できるなど、サービスの初期段階からクラウドソーシングの翻訳改善ツールは備わっているが、コミュニティーページはなかった。

 同社はまた、翻訳結果に代案を送る鉛筆型ボタンを追加した。Googleは将来的にこうした代案を翻訳の品質向上に役立てていく計画としている。

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