Windows 9に便乗するサイバー詐欺出現、増加予想も

9月公開が噂されている次期Windowsの話題に便乗して不審なソフトをインストールさせようとする。

» 2014年09月01日 21時24分 公開
[ITmedia]

 Microsoftが9月中に公開すると噂されている次期版Windows(「Windows 9」やコードネーム「Threshold」と称されている)の話題に便乗して、悪質なソフトウェアをインストールさせようとする攻撃が始まったようだ。Trend Microがブログを通じて注意を呼び掛けている。

 同社によると、Windows 9に便乗する攻撃は8月までに複数見つかった。ある攻撃では「Windows 9」「free」「leak」「download」といったキーワードを組み合わせで検索すると、検索結果のページからWindows OSを無料ダウンロードできるなどと称した不審なWebサイトに誘導され、ここから別のファイル共有サービスへ誘導される。ダウンロード可能なファイルのサイズは5Gバイト以上もあるが、中身は複数のユーティリティソフトをバンドルしたWindows 7のインストーラだという。さらにファイル共有サービスから別のWebサイトにも誘導され、ここでは動画ファイル管理ソフトと称したアドウェアがインストールされてしまうことが分かった。

Windows 9の話題に便乗する不審なWebサイトの一例(Trend Microより)

 また、別の攻撃では同様の手口ながら複数の種類のアドウェアを送り込んだり、YouTubeに貼りつけたリンク先からアドウェアを送り込んだりしていた。アドウェアの配布だけでなく、携帯電話番号を盗み取るフィッシングサイトへ誘導する不審なブログも見つかっている。

 同社は、サイバー犯罪者が話題になっているものを悪用することは常とう手段だと解説。Windows 9に便乗した脅威がさらに増加すると予想し、実際に製品が発売された後は、海賊版やフリー版を装う不正プログラムが多数出回るだろうと警鐘を鳴らしている。

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