Googleが2012年にGoogle Xのプロジェクトとして立ち上げたメガネ型ウェアラブル端末「Google Glass」が独立部門になり、傘下のNest LabsのCEOが統括することになった。現行プロトタイプ販売は一旦終了し、新モデルを準備するとしている。
米Googleは1月15日(現地時間)、2012年に発表したメガネ型ウェアラブル端末プロジェクト「Project Glass」の「Google X」からの“卒業”を発表した。
米Wall Street Journalによると、Glass部門はGoogleが昨年1月に買収したNest LabsのCEO、トニー・ファデル氏が率いる独立部門になる。昨年5月にGlassの責任者に就任したアイビー・ロス氏はファデル氏直属になる。ファデル氏はNestのCEOとGlass責任者を兼任する。
ファデル氏は米AppleでiPodとiPhoneのハードウェアエンジニアリングを統括した経験を持ち、Nestではスマートホームサービスとモバイル端末のGoogle Nowとの連係機能などを打ち出している。
Glassプロジェクトの卒業に伴い、一般ユーザーもプロトタイプを購入できた「Glass Explorer」を終了する。現在米国と英国で展開しているプロトタイプのGlass販売は1月19日に終了する。「新モデルは構築中で、準備ができたら披露する(今はまだ見せないよ)」という。
企業向けのGlassアプリ開発プログラム「Glass at Work」は継続する。
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