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» 2015年06月12日 08時00分 公開

テクノロジーエバンジェリスト 小川大地の「ここが変だよ!? 日本のITインフラ」:第15回 「サポート、してますか?」の落とし穴 (1/2)

「サポートしていますか?」──ITインフラ業界でも当たり前のように飛び交いがちなフレーズですが、この質問の仕方は、実はトラブルの元。リスクがあることをご存じでしょうか。

[小川大地(日本HP),ITmedia]

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 第1回でご紹介したとおり、私は普段プリセールスの仕事をしています。お客様やパートナー様を訪問し、検討されているシステムについてアドバイスしたり、提案させていただくのですが、そこでたまに耳にするのが、次の言葉です。

 「それって、サポートされていますか?」

 特に何もおかしくはない、ITインフラ業界で当たり前のように飛び交うフレーズのように思えます。しかし、この質問の仕方は実はトラブルの元であり、リスクがあることをご存じでしょうか。


「サポート」という言葉は欧米と日本で異なる

 このシーンでの「サポートされていますか?」は、おそらく次の意味でしょう。

 「それって、実証済みですよね?」

 「それって、保守対象ですよね?」

 「それって、保証してくれますよね。何かあってもハシゴを外したりしませんよね?」

 日本人の性格上、明確に口にはしませんが、これは“オウンリスク”かどうか。つまり「何かあったら助けてくれますよね?」ということを意図しているはずです。

 “サポート”という単語の由来は、言うまでもなく英語のsupportですが、欧米人に「Is it supported?」と尋ねてみると、彼らは少し違った意味に捉えます。サポートしていますか? ではなく、「対応しているかどうか」という意味に捉えるそうです。

 この違い、分かりますでしょうか。欧米のエンジニアにおけるsupportedは、実証や認定が済んでいるかどうかは関係なく、単に対応しているかどうか、もっと言えば「機能があるかどうか」「動くかどうか」を意味します。日本人のイメージする責任や保証(guarantee)は意識していません。

 反対語も同じです。日本で「ノンサポート(ノンサポ)」と言うと、メーカーは責任を取らない“オウンリスク”を意味しますが、欧米での「non-supported」は“非対応”の意味になります。

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