半数は「iOS 8.3」もしくはそれ以前の古いバージョンで、企業からの重大な情報流出にもつながりかねないという。
iPhoneユーザーの50%は古いバージョンのiOSを使っており、企業が情報流出などの危険にさらされる恐れもあるという調査結果を、セキュリティ企業のDuo Securityが発表した。
それによると、現在使われているiPhoneの半数は、2015年4月に公開された「iOS 8.3」か、それよりも古いバージョンのiOSを使っていることが同社の調査で判明した。iOS 8.2までのバージョンは31%、iOS 7までのバージョンは14%に上っていた。
iOSはバージョン8.4と8.4.1で合わせて100件以上の脆弱性が修正され、この中には企業からの重大な情報の流出につながりかねない脆弱性も含まれていたとDuoは指摘する。
Appleは発売から一定期間が経った製品についてはサポートを打ち切っており、脆弱性修正のためのアップデートも提供されない。現在も使用されていながら、アップデートの対象にならないiPhoneは2000万台に上るとDuoは推定。さらに「iPhone 4s」のサポートが打ち切られれば、アップデートが受け取れないiPhoneは6000万台に増えると予想する。
こうした状態は企業にとって重大なリスクになると同社は警告し、企業ではユーザーの啓発に努め、iPhoneを常に最新の状態に保つよう促す必要があると指摘している。
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