何も考えたくない場合、Google フォトやiCloudバックアップなどを利用し、クラウドを信頼するという方法が有効でしょう。ちょっとだけ考える余裕があるのなら、バックアップの「3-2-1ルール」を覚えておくといいでしょう。
これはバックアップの考え方をシンプルに表したもので、意味は、
というもの。写真を例に取れば、私の場合はまずNAS(PC上)にデータを保存しており、さらに別の外付けHDDにバックアップを取っています。そしてGoogle フォトにも保存していますので、「データはNAS、バックアップ、Googleフォトの3つにコピー」し、「NASとクラウド」の2つのメディアに保存、1つは「クラウド」に置いていますので、このルールに則ってバックアップしています(「SDカード」にも保存していましたが、上記の理由で数に含めない方が良さそうです)。
クラウドを利用したサービスを使えば、まずはクラウド上とスマホ上の2カ所に写真が保管されますので、ひとまずは安心ができるのではないでしょうか。スマホがいきなり壊れることはないでしょうが、紛失、盗難すること、そして、「誤って手動で消してしまう」ことは考えられます。特にスマホの写真ならば、自動的にバックアップを取るような仕組みにしやすいので、まずはそのようなサービスを使ってみてはいかがでしょうか。
元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。
筆者より:
2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。
これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。みなさんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。
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