NTT Com、マルウェア通信の自動遮断サービスを無償提供

個人および法人の「OCN」ユーザー向けに国内ISPでは初めて提供するという。

» 2016年02月01日 11時54分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは2月1日、インターネット接続サービス「OCN」のユーザー向けに「マルウェア不正通信ブロックサービス」の無償提供を始めた。マルウェアとサイバー攻撃者の不正通信を判別して自動的に遮断する。国内ISPでは初めてのサービスだという。

 同サービスではマルウェアがサイバー攻撃者の設置している外部の「C&Cサーバ」(コマンド&コントロールサーバ)への通信を検知し、アクセスを遮断することでユーザーの情報が送信されたり、不正に操作されたりするのを防ぐ。マルウェアを検知したユーザーには同社が通知する。

サービス未利用時のイメージ(出典:NTTコミュニケーションズ)
サービス利用時のイメージ(同)

 サービスの申し込みや設定は不要で、同社の参照用DNSサーバを利用している対象サービスの全ユーザーに提供する。なお、検知や遮断に利用する情報はマルウェアの通信先のみで、ユーザーの具体的な通信内容などは参照しないとしている。

 今後はユーザーが会員サポートページ(個人向け)や、契約者向けポータルサイト(法人向け)でも検知・遮断状況を確認できるようにする予定だという。

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