「High Sierra 10.13」では、OS X Lion 10.8以降のバージョンに存在していた多数の脆弱性に対処した。「iOS 11.0.1」「iCloud for Windows 7.0」も公開された。
米Appleは2017年9月25日から26日にかけて、最新macOS「High Sierra 10.13」、iPhoneやiPad向けの「iOS 11.0.1」、Windows向けの「iCloud for Windows 7.0」などに関するセキュリティ情報を公開した。
それによると、macOS High Sierra 10.13では、OS X Lion 10.8以降のバージョンに存在していた多数の脆弱(ぜいじゃく)性を修正した。任意のコード実行や、サービス妨害(DoS)攻撃に利用される恐れのある深刻な脆弱性が多数を占める。
macOS Serverの更新版となるバージョン5.4もHigh Sierra 10.13向けに公開され、オープンソース認証サーバのFreeRADIUSに存在していた複数の問題に対処した。
iOS 11.0.1では、MicrosoftのOutlook.comやOffice 365、Exchange Serverでメールを送信できない不具合を修正した。
iCloud for Windows 7.0は、Windows 7以降が対象となる。HTMLレンダリングエンジンWebKitの脆弱性を中心に、任意のコード実行やクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃に利用される可能性のある問題が多数修正されている。
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