Ciscoのセキュリティ担当者は、「直ちにパッチ適用を。今のところ下手なDoSだが、現実に悪用が観測された」と呼び掛けている。
米Ciscoのセキュリティ製品に搭載されている「Adaptive Security Appliance(ASA)Software」に重大な脆弱性が発覚した問題で、この脆弱性を突く攻撃の発生が確認されたとして、Ciscoが対応を急ぐよう呼び掛けている。
この脆弱性は、リモートでのコード実行や、サービス妨害(DoS)などの攻撃に利用される可能性があり、危険度は共通脆弱性評価システム(CVSS)のベーススコアで最大の「10.0」に分類されている。
Ciscoは2月5日の時点で悪用は確認されていないとしていたが、その後、2月7日にセキュリティ情報を更新し、「この脆弱性に対する悪用の試み」を確認したと伝えた。
2月8日には、Ciscoのセキュリティ部門Talos幹部のマシュー・オルニー氏が、この脆弱性について「PoC(コンセプト実証コード)が実際に利用され、パッチを適用していないASAがサービス妨害状態に陥った事例を目にしている。まだ対応していない場合は直ちにパッチ適用を」とツイートした。
これを受けて、Talosアウトリーチディレクターのクレイグ・ウィリアムズ氏も2月9日、「これは演習ではない。直ちにパッチ適用を。今のところ下手なDoSだが、現実に悪用が観測された」とツイートし、まだアップデートを適用していない場合は、対応を急ぐよう促した。
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