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» 2018年09月26日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:スマホ中毒の“解毒”に役立つ? Apple「iOS 12」に加わった新機能 (1/2)

あなたは、自分が1日のうちに何分間スマホを使っているか、正確に言えますか? Appleの「iOS」に加わった、各アプリの使用時間が分かる新機能は、ただ利用時間を「知る」だけでなく、もっと重要な目的に役立つかもしれません。

[宮田健,ITmedia]

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 突然ですが、私は1990年代後半までエンジニアをやっていて、当時「健康になる」という目的のためにユーザーの行動を変える仕組みを提供するサービスを担当していました。例えば、ユーザーが喫煙や飲酒といった生活習慣を変えるため、「禁煙」や「禁酒」などの目標を設定すると、そのサービスは「無関心→関心がある→準備をする→実行する→行動変容を維持する」といった各段階に適切なコンテンツを送るのです。

 この考え方は「行動変容ステージモデル」というらしいのですが、人の行動を変えるために必要なステップを理路整然と定義した、「なるほど」と思えるものでした。

 さて、いま私はまさにその「準備期」に入ると宣言したいと思います。「どうしてこんな話をするの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。簡単に説明すると、実は私、Appleが発表した新機能を使って、いつかはやらねばと思っていた“ある中毒”に関する自分の行動を変えたいのです……。

iOS 12の新機能にうなる

 日本時間の2018年9月18日、「iPhone XS」「iPhone XS Max」の発売を前に、Appleは新OS「iOS 12」を発表しました。さすがに最近のiOSは機能追加も一段落し、アップグレードのたびに見た目が変わることもさほどなくなり、昔ほどワクワクしなくなったのは事実。とはいえ、いつものように脆弱(ぜいじゃく)性が多数修正されていますので、できる限り適用するようにしてください(ただし、一部環境でトラブルが出ていますので、該当する方はもうちょっとだけ様子を見るべきかもしれません)。

(参考)

 さて、見た目が変わらないながら、ホーム画面の左に表示される新しいウィジェットを追加したときに、ちょっと面白いものが目に留まりました。iOS 12に追加された「スクリーンタイム」です。

photo 新規ウィジェット「スクリーンタイム」

 スクリーンタイムは、iPhoneを起動している間、どのアプリを何分間使っているかが一目で分かる機能です。その意味するところは一目瞭然。「あなたが何にどのくらいの時間iPhoneを使っているか」です。各アプリの累積利用時間を表示するだけでなく、「1日30分以上Twitterを使っていたら警告を表示する」というように、特定のグループやアプリの使用時間制限も設定できます。

photophoto (左)利用時間の履歴を見て、使い過ぎの傾向があるおなじみのアプリに制限時間を付けてみました、(右)すると、あっという間に制限モードへ……

 さて、今回新たに発売された「iPhone XS Max」は値段の高さで話題になりました。「優れた性能を持つ高価な端末に買い替えれば、自分の使い方も機能に合わせて変わっていくかも」と期待する方もいるでしょう。しかし、私が実際にスクリーンタイムを試したところ、「結局、高いiPhoneを買ってもLINEとTwitterしかしない」を地で行くような結果が出てしまいました……。

 アプリの使用時間が設定した制限時間に到達すると、アプリがロックされ、ホーム画面でもグレーアウトしてしまいます。ただし、制限は自分で解除できます。

 「じゃあ意味がないじゃない」と思うかもしれません。しかし、ある“特殊な状況”にあるユーザーにとって、これほど便利な機能はないのです。

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