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» 2018年12月15日 07時00分 公開

Microsoft Focus:海外では120億円の追加支払いも 今知っておくべき“IT資産管理の新たな常識”とは (1/3)

日本マイクロソフトは、SAM(ソフトウェア資産管理)の新サービスとして「マイクロソフトSAMマネージドサービスプログラム」を開始。ソフトウェア資産の効率的な管理とガバナンスの構築、維持を支援し、“攻めのIT”化を支援する。

[大河原克行,ITmedia]

 日本マイクロソフトが、「マイクロソフトSAMマネージドサービスプログラム」を開始する。国内第1号の認定プロバイダーとなったウチダスペクトラムが、年内にサービスメニューや価格を決定。同社独自のマネージドサービスと組み合わせて、2019年から本格的にサービスを開始する予定だ。

 この分野に詳しい国際IT資産管理者協会 日本支部 支部長の武内烈氏は、「Microsoftのテクノロジーを徹底的に使い切るなら、企業はこのプログラムを活用するのが得策だ」と話す。

Photo 国際IT資産管理者協会 日本支部 支部長の武内烈氏

 「SAM」(Software Asset Management:ソフトウェア資産管理)は、その名の通りIT資産を管理するための仕組みの1つだが、同氏によればSAMを“攻めの戦略”に生かせるという。それが可能になったのは、この仕組みに“業界初の試み”が盛り込まれたからだ。

進化型SAMでIT資産の可視化と活用を支援、監査リスクの低減も

 これまでのSAMといえば、意図しないところで発生するライセンス違反を防いだり、ソフトウェアライセンスの棚卸しを支援したりするためのツールという認識が強かった。

 しかし昨今では、IT資産の“見える化”を進め、過不足なく適正な数のライセンスを導入することによるコスト削減や、サイバーセキュリティ対策の他、クラウド化に向けたライセンス管理といった点でも関心を集めている。

 今回、日本マイクロソフトが開始するマイクロソフトSAMマネージドサービスプログラムは、こうしたSAMの活用をさらに進化させることを目指す。

 日本マイクロソフト ソフトウェア資産管理推進本部 本部長 手島伸行氏は、「SAMを次のステージへと持って行くことができる仕組み。SAMの完成系といえるものになる」と自信を見せる。

Photo 日本マイクロソフト ソフトウェア資産管理推進本部 本部長 手島伸行氏

 マイクロソフトSAMマネージドサービスプログラムでは、次のようなメリットを企業に提供できると、日本マイクロソフトでは説明する。

  • マイクロソフトライセンスによる“フレッシュスタート”
  • 柔軟なライセンシングソリューションと最適化
  • 契約期間中のライセンス監査の免除
  • 製品ライフサイクルに関する解説
  • マイクロソフト成熟度モデル(SAM Optimization Model)を用いた継続的なコンサルティング
  • サイバーセキュリティやクラウド移行に関するコンサルティング
  • マイクロソフト製品情報やトレーニング機会の提供

 「エンドユーザーは、認定プロバイダーと契約することで、SAMに関するサービスを受けられる。常にIT資産を把握し、管理することで、突然の障害発生などへの適切な対応が可能になる他、ニーズに合った技術や製品の活用に関してリアルタイムデータに基づいた深いインサイトを提供し、決断を支援する。さらに、IT経費を削減することも可能だ。監査リスクの低減やライセンスの最適化なども図れる」と手島氏は強調する。

 ちなみに、「マイクロソフトライセンスによる“フレッシュスタート”」とは、マイクロソフトSAMマネージドサービスプログラムを導入する際に、「ソフトウェア」と「サービスの導入状況」と「保有している有効ライセンス数」を分析し、ライセンス管理の起点として扱うというものだ。

 一般的に、ライセンス監査などの場合には、分析した結果に不足などの問題があると、それがいつから発生していたのかが論点となり、過去の遺失利益の支払いや今後正しく使用するための是正措置が求められるが、フレッシュスタートの仕組みを利用することで、マイクロソフトSAMマネージドサービスプログラム導入時の監査を基に、ライセンスは“適正な状態”にあると認定され、過去にさかのぼって問題を指摘されることがなくなるという仕組みだ。

 実は、これもマイクロソフトSAMマネージドサービスプログラムが採用した業界初の仕組みの1つである。

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