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» 2019年08月07日 07時00分 公開

テレビに写った洋服をそのまま購入――パートナーシップを通じてAIで社会を変えていくLINE BRAINの戦略 (1/3)

チャットアプリケーションを提供するLINEは、AIに大きく舵を切ろうとしている。どのような事業を展開するつもりなのだろうか。

[重森 大,ITmedia]

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LINEはLINE BRAINを軸にしたAIカンパニーへ

 LINEは2019年7月23日、都内で「LINE BRAIN事業戦略説明会」を開催した。メディアのみならず一般参加者も多く集まり、LINEが展開するAI事業のこれからに高い注目が集まっていることを示した。コンシューマー向けチャットアプリケーションのイメージが強いLINEがなぜいまAIに事業の大きく舵を切ろうとしているのか、これから先どのような事業を展開しようとしているのだろうか。

LINEはAI技術を提供するAIソリューションカンパニーへ

LINE 取締役CSMOの舛田 淳氏

 多くの人が日常的なコミュニケーションにLINEのアプリケーションを使っている。そのLINEが今度は、AIで社会を変えていくと、LINE 取締役CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)舛田 淳氏は言う。

 「インターネットやスマートフォンの登場とは比較にならないほど、大きな変化をAIがもたらします。対象は、社会全部です」(舛田氏)

 LINEがAI開発に力を入れていることは、事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2019」でも語られていた。AI開発に投じられている人材は1000人規模。既に「Clova」という対話型AIの製品をリリースしている。しかしこれから本格的に取り組むのは自社製品にAIを組み込むだけではなく、AIソリューションを提供するビジネスだ。コアプロダクトは「チャットbot」「OCR」「SPEECH TO TEXT/TEXT TO SPEECH」の3つだ。これらを活用したソリューションの一例として、対話型AIサービス「DUET」が紹介された。

 DUETは、自然な音声対応で通話による飲食店予約を受け付ける。DUETはプロジェクト名であり、最終的な製品としてリリースする際の正式名称は未定とのことだが、現状でもかなりのレベルで応対が可能なところまで開発が進んでいるという。

 このシステムは、飲食店のオンライン予約システムを提供するebisol、飲食店の集客サービスを提供するBespoとの協業で開発が進められている。DUETのバックにあるのは、音声をテキスト化するSPEECH TO TEXT、ユーザーへの返答を作るAIチャットbot、作り出した返答を音声に変換するTEXT TO SPEECHの3つのテクノロジーだ。LINE BRAIN事業ではテクノロジーの提供だけではなく、DUETのように協業でソリューションを開発していくという。

DUET

 「『AIが人間の仕事を奪う』『人間がAIに支配される未来が来る』などといわれることは少なくありません。しかしLINE BRAINが目指すのは、『優しいAI』です。人間がやるべきこと、飲食店であれば調理や接客といった業務に注力できるよう、それ以外の部分をAIが担う分業を目指しています」(舛田氏)

 LINEはLINE BRAINを軸に、AIソリューションカンパニーに生まれ変わると舛田氏は宣言した。

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