クルマのワイパー稼働から降雨状況を把握、ウェザーニューズとトヨタが実証実験

低い位置の雲が降らせる雨や霧のように細かい雨など、一般的な雨雲レーダーでは捉えられない降雨を、ワイパーの稼働状況から把握する。

» 2019年11月05日 08時08分 公開
[ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 ウェザーニューズとトヨタ自動車は2019年11月1日、ウェザーニューズの気象データとトヨタのコネクティッドカーから得られるワイパーの稼働状況から、道路やその周辺の天候を把握する実証実験を開始したと発表した。東京都と大阪府、愛知県の3都府県で実施する。

過去の実証実験の記録 過去の実証実験の記録:オレンジ部分がワイパーが稼働した地点、赤い丸が雨の報告があった地点(ウェザーニューズ)

 実証実験の目的は、一般的な雨雲レーダーでは捕捉できない降雨の把握だ。降水の有無は車の安全運転に大きく影響するが、降水エリアの把握や予測に用いられる雨雲レーダーは、上空2キロメートル以下にある雲が降らせる雨や、霧雨のような細かい雨は捉えられない。そこで同実験では、ワイパーの稼働が主に降水に左右されることを利用し、コネクティッドカーから得たワイパーの稼働状況を、その車が走行している地域の気象データと照合する。

局地的な天気の急変をワイパーの動きから察知、気象リスクを把握

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ