東京‐大阪間の伝送容量を拡大 NTT Comが400Gbpsの伝送基盤を構築

長距離・大容量伝送に優れたCSMケーブルを採用し、災害に強く最短のルートも選定した。学術ネットワーク「SINET5」のバックボーンに組み込まれ、実運用を開始した。

» 2019年12月09日 18時57分 公開
[ITmedia]

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 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2019年12月9日、東京‐大阪間の伝送容量を飛躍的に拡大する400Gbpsの伝送基盤の構築を発表した。情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)が運営する学術ネットワーク「SINET5」のバックボーンに組み込まれ、実運用を開始している。

 この伝送基盤は、長距離・大容量伝送に優れたコア低損失大口径光ファイバー(CSM)ケーブルと高度デジタルコヒーレント光伝送装置を採用し、設計・構築方法にも工夫を凝らしたことで「世界最高水準」(2019年12月時点、NTT Com調べ)を実現したという。

 今回発表された400Gbpsの伝送基盤とは、WDM波長分割多重技術が導入された2000年と比較して約170倍の伝送容量を実現したことになる。

伝送基盤の変遷 NTT Comにおける伝送基盤の変遷(出典:NTT Com)

既存伝送路と比べて光損失値の40%削減に成功

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