NEC、量子コンピューティングサービスを提供開始 アニーリングマシンを活用

ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」で稼働させるアニーリングマシンを活用し、組み合わせ最適化問題の解決を目的とした共創サービスを提供する。

» 2019年12月23日 08時54分 公開
[ITmedia]

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 NECは2019年12月20日、組み合わせ最適化問題の解決を目的とした量子コンピューティングの共創サービスを2020年度第1四半期に提供開始すると発表した。同社のベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を利用したアニーリングマシンを活用する。同社は2020年1月に「量子コンピューティング推進室」を新設。顧客との共同実証を通じた技術開発および人材育成を目的に、量子コンピューティングに関する活動を加速させる。

NECが参画するNEDOプロジェクト(出典:NEC)

 アニーリングとは、量子コンピュータの実装方式の一つ。金属の焼きなまし(アニーリング)によく似た処理を、量子を使って実行する方式だ。東京工業大学の教授を務める西森秀稔氏が1998年に提唱した理論で、組み合わせ最適化問題を解くのに適している。NECは、高性能な量子アニーリングマシンの実現を待つ間に、規模の大きな組み合わせ最適化問題に対応するシミュレーテッドアニーリングの研究開発も進めているとしている。

アニーリング処理に最適化したアルゴリズムで超高速シミュレーションを実現。具体的には?

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