新型マルウェアが41%を占める、ファイア・アイがサイバーセキュリティレポートを公開

ファイア・アイは、サイバーセキュリティレポートの最新版を公開した。サイバー攻撃に対して企業側の検知と封じ込めが迅速化していることや、未確認の新型マルウェアが41%に及んだことが報告された。

» 2020年04月09日 10時27分 公開
[ITmedia]

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 ファイア・アイは2020年4月7日、サイバーセキュリティに関するレポート「FireEye Mandiant M-Trends 2020」(以下、M-Trends 2020)の日本語版を公開した。同レポートは2018年10月1日〜2019年9月30日にFireEye Mandiantが実施した侵害調査を基に、クラウド関連のインシデントとクラウド向けのベスト・プラクティスについて詳しく解説したもの。

ファイア・アイは毎年、前年の調査結果を基にしたサイバーセキュリティレポートを発行している(出典:FireEye)

 同レポートは、2019年に同社が全世界で実施したサイバー攻撃の調査結果を基に、サイバー攻撃の動向を分析した。具体的には、企業によるサイバー攻撃に対する検知と封じ込めが迅速化していることが明らかになった。ファイア・アイはその要因を「サイバーセキュリティの重要性が広く認知されて企業が攻撃を検知する取組みを改善したことに加え、滞留時間が比較的短いランサムウェアによる攻撃が増加傾向にあることだ」と分析している。

 セキュリティ侵害の発生から検知までに要した日数の中央値は、全世界では56日で、前年の78日に比べて28%改善された。日本を含むアジア太平洋地域に限ると、前年の204日に比べて73%の大幅短縮となる54日だった。

企業の内部チームが攻撃を検知できた割合は減少。しかしその理由は……

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