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» 2020年04月28日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:新しい使い方「アズ・ア・サービス」、デバイスは「持つ」もの? 「使う」もの? (1/2)

PCやスマートデバイスは、新しいデバイスのニュースを楽しみに追いかけ、手に入ったらワクワクしながら開封して初期設定を済ませる――そんな「使い始めるまでの喜び」を感じる人だけに向けたものではありません。特に初期設定や管理は、法人にとっては単なる「コスト」なのです。

[宮田健,ITmedia]

 先日、4年ぶりにメインマシンを買い換えました。キーボードが改善された2020年版の「MacBook Air」です。4年間頑張ってくれたMacBookには感謝しつつ、クリーンアップして売却と相成りました。

 自分でも驚いたのが、買い換えまでの4年間に「どうしても欲しい!」と思うMacが出なかったことです。思えば10〜20年前は、自分の端末に名前を付けてかわいがっていたのですが。自分にとってのPCが「単なる道具」になってしまったことに、少々寂しい思いもありますね。

セットアップ作業をクールに済ませたい

 道具となるとセットアップも“作業”でしかなく、ワクワクできません。以前は復元に33時間かかりそうになったこともありますが、クラウドストレージメインに運用を変えていたため今回は楽なもの。どうしてもインストールしなければならない2、3のアプリだけ個別に入れる作業のみで、以前の環境を移行できました。最後に、20年近く前に付けた“いつものPC名”を設定して完了です。

 こういった作業をするたびに思うのが、アマゾンが提供するデバイスの、セットアップのクールさです。同社のタブレット端末「Kindle Fire」やセットトップボックスの「Fire TV」は、購入画面に「Amazonアカウントに登録」というチェックボックスが表示されます。

Amazonアカウントに登録 「Amazonアカウントに登録」を見落としていませんか?

 これは、ユーザーが既に何らかのアマゾン製デバイスを所持して自宅のWi-Fiネットワークに接続しており、その設定を保存していた場合に、新しいデバイスの出荷時にIDとパスワード、Wi-Fi設定をあらかじめ行った上で配送するサービス。アカウントにひも付く作業が全て終わっているため、製品の到着後は箱から出してスイッチを入れるだけで使い始められるというものです。

 初めて体験したときは、さすがに驚きました。自宅Wi-Fiのパスワードを預けることに少々抵抗はありますが、アマゾンの認証情報があらかじめ設定されているのはとても便利です。画面もキーボードもないデバイスならば、特にありがたいでしょう。個人向けのサービスとしては珍しく、非常に面白い仕組みだと思いました。

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