Zoom、わずか4カ月で参加者が1000万から3億超へ。急増への対応でOracle Cloudへインフラを拡張。AWS、Azureに加えて(修正あり)PublicKey

専門チーム発足から1週間で、本番稼働を開始したという。

» 2020年04月30日 15時06分 公開

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「Zoom、わずか4カ月で参加者が1000万から3億超へ。急増への対応でOracle Cloudへインフラを拡張。AWS、Azureに加えて」を許可を得た上で転載、編集しています。


 ビデオ会議サービスを提供するZoomは、2020年4月22日の時点で1日あたり約3億人以上がビデオ会議の参加者となる巨大なプラットフォームになりました。(注)

 しかも2019年12月末の時点では1日当たりの会議参加者は約1千万人、それが2020年3月には2億人を突破、そして4月が終わらないうちに3億人を超えるという信じられないペースで利用者が急増しています。

【追記】Zoomが関連する数字についての単位を「1日あたりの利用者」(「daily users」)から「1日あたりの会議参加者」(daily meeting participants)に変更したため、本記事でもタイトルと本文中の表現を改めました。修正は転載元であるPublicKeyのそれに準じました。(編集部:2020年5月1日 14時20分)

 この急増する利用者のニーズに対応するため、Zoomは新たに「Oracle Cloud」の利用を開始したことがオラクルから発表されました。

 2020年3月18日付のCNBCの記事ではZoomのCFOが、同社のインフラとして17の自社データセンター(数週間以内にさらに2つ追加される予定)に加えて、「Amazon Web Services」とMicrosoft Azureを利用しているとインタビューで答えています。Oracle Cloudはこれらに追加されたことになります。

 ZoomがOracle Cloudの利用をオラクルに打診したのは、おおよそ6週間前。オラクルは支援チームを立ち上げ、数日でZoomがOracle Cloud上で実行できるようになり、1週間程度で本番のトラフィックを処理しはじめ、現在は約7ペタバイトのトラフィックを毎日転送しているとのことです。

 Zoomとオラクルは、今後Zoom全体のキャパシティー増加と利用リージョンのグローバル展開についても協業していくとしています。

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