Azureが宇宙ビジネス基盤サービス開発を本格化 SpaceXとの提携でどんなサービスを提供するのか

MicrosoftがSpaceXとパートナーシップを締結した。衛星ブロードバンド網を駆使して宇宙ミッションの運営を支援する。砂漠のど真ん中のモジュラー型データセンターで宇宙からの交信データをゴリゴリ分析する未来が近くまで来たようだ。

» 2020年10月21日 12時29分 公開
[原田美穂ITmedia]

 米Microsoftが宇宙開発の専門家を集めて宇宙ビジネス専門のビジネスユニット「Azure Space」を立ち上げ、SpaceXとのパートナーシップ締結も発表した。SpaceXが推進する衛星インターネット計画「SpaceX Starlink」を自社のモジュラー式データセンターの通信に採用する。Azure Global担当コーポレートバイスプレジデントのトム・キーン(Tom Keane)氏が公式ブログで2020年10月20日(現地時間)に発表した。

トム・キーン(Tom Keane)氏のブログ

 Azure Spaceが提供するサービスの第1弾は、衛星サービス事業者やスタートアップ企業を対象とした衛星配置シミュレーター「Azure Orbital Emulator」だ。配置最適化アルゴリズムの評価を衛星を一つも打ち上げることなく訓練できるという。

 Azure Spaceの目的は、Azureを宇宙開発ビジネスのデータプラットフォームとして活用することにある。宇宙関連では2019年にAmazon Web Services(AWS)が、宇宙開発事業者向けに地上局サービスを提供する「AWS Ground Station」を発表している。

Azure Spaceの提供サービスイメージ(出典:Microsoft)

Azureが進める宇宙開発のパートナーシップとサービスの全体像

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