全ての工場で製造体制の自動化へ キリンがIoT基盤を開発、試験運用を開始

キリンは、キリンビールの滋賀工場とキリンビバレッジの滋賀工場で、NTTデータと共同開発したIoT基盤の試験運用を開始した。これまで生産設備ごとに確認していた製造現場の様子を、工場内外からリアルタイムで確認できるようになる。

» 2020年11月25日 08時00分 公開
[ITmedia]

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 キリンホールディングス(以下、キリン)とキリンビール、キリンビバレッジ、NTTデータの4社は2020年11月24日、IoT基盤を共同開発したと発表した。製造現場のデータ統合によるデータの可視化を目的とする。同基盤は2020年11月から、キリンビールの滋賀工場とキリンビバレッジの滋賀工場で試験運用されている。

 NTTデータによると製造業においては、熟練技能者からの技術継承や自動化による省力化の推進、品質維持のための適正な管理などが課題になっているという。

 キリンは、課題解決に向けてNTTデータと協働し、AI(人工知能)を活用したろ過計画業務やRPAによる業務の自動化など、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきた。今回のIoT基盤の試験運用はその一環だ。同社は、IoT基盤により工場における製造体制の効率化や自動化を推進し、高い品質管理レベルの製造体制の維持を目指す。

「毎秒約5万点」のデータを分析 共同開発したIoT基盤の性能は

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