実態調査で明らかになった「セキュリティ無関心層」の真実、IT担当の打ち手を考える半径300メートルのIT

日本HPはIT部門とオフィスワーカーのセキュリティ意識に関する実態調査を発表しました。レポートによれば、約半数のオフィスワーカーがセキュリティリスクよりも、目前の業務を間に合わせることを優先していることが明らかになりました。

» 2021年10月26日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 日本HPは「HP Wolf Security Rebellions&Rejections〜IT部門と従業員の確執」という興味深いレポートを公開しました。「IT部門の90%以上がセキュリティ対策の妥協が重圧と回答」というサマリータイトルで予想が付く内容ですが、日本だけでなく世界でもセキュリティ対策の必要性と現場の状況がかみ合っていないということを数値面で裏付けるレポートです。

 同レポートは2021年3〜4月に、英国や米国、日本を含むIT部門の意志決定者1100人とオフィスワーカー8443人を対象に調査を実施しました。IT部門とオフィスワーカーのセキュリティ対策におけるギャップを明らかにし、ギャップの解消に向けたCISO(最高情報セキュリティ責任者)の役割などをまとめています。

オフィスワーカーの約半数はセキュリティに"無関心"? 報われないIT部門

 気になる数値をピックアップしてみましょう。同レポートによれば、オフィスワーカーの39%が自社のセキュリティポリシーについてよく理解しておらず、18〜24歳の54%が組織のセキュリティリスクよりも、目の前にある業務を間に合わせることを優先しています。

オフィスワーカーのセキュリティへの関心(出典:「HP Wolf Security Rebellions&Rejections〜IT部門と従業員の確執」)

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