TGIフライデーズが“駐車場”に出店? 飲食店の「オフプレミス需要」とIT投資Restaurant Dive

コロナ禍を経て飲食業界のオフプレミス需要は急速にニーズを増している。これを支援するゴーストキッチンプロバイダーとして近年台頭する企業がReef Technologyだ。不動産投資を抑えた新たなビジネスモデルは飲食業界のスタンダードとなり得るのか。

» 2021年12月22日 07時00分 公開
[Alicia KelsoRestaurant Dive]

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Retail Dive

 カジュアルダイニングを経営するTGI Fridaysは、ゴーストキッチンプロバイダーのReef Technology(Reef)と提携し、今後5年間で北米と他の国際市場に300のデリバリーキッチンを立ち上げる計画を明らかにした。1号店は、Reefが本社を置くマイアミにオープンする予定だ。

 多くの不動産投資を必要としないReefのビジネスモデルは、飲食業界のオフプレミス(イートイン以外の業態)への需要とマッチしている。駐車場を始めとした十分に活用されていない都市空間で比較的小規模のゴーストキッチンを開設し、ゴーストレストランの拠点として展開するこのビジネスモデルにはトレーラーが利用されることが多い。このデリバリーキッチンは、ソフトウェアやデジタルインフラ、新たな直接注文プラットフォームでサポートされる。

 TGI FridaysにとってReefとの契約は、コロナ禍に打撃を受けた過去18カ月を生き延びるのに役立ったオフプレミス戦略を強化するものだ。2020年第2四半期における同社の売上高は80%減少したが、その後デリバリーとカーブサイドピックアップへの投資によって回復した。同社は上述のビジネスモデルを活用し、コストを抑えながら新市場に進出しつつ、パンデミック時に撤退した市場にも再び参入する機会を探っている。

高まるオフプレミス需要 デリバリーキッチンを支援するReefの成長戦略とは

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