クラウドERP導入事例:アインホールディングスがERP刷新で重視したもの

アインホールディングスがERPを刷新した。導入に当たり重視したのはドラッグストア業界の環境変化だ。

» 2023年03月27日 10時00分 公開
[山口哲弘ITmedia]

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 SAPジャパンは2023年3月23日、アインホールディングスがSaaS版クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用したと発表した。フォーカスシステムズがシステムの導入を担当する。

ドラッグストア業界で進む事業環境の変化と成長に向けた投資先

 アインホールディングスは、調剤薬局やコスメ&ドラッグストアを全国に展開する。医療費削減の流れや異業種からの参入増加など、同社を取り巻く環境変化や競争は激化しており、同社は社内のDXが急務だと認識していたという。

 そこで経営基盤の中核となる基幹システムの強化に取り組み、「SAP S/4HANA Cloud, public edition」の導入を決定した。採用の決め手は、「将来にわたって利用できる変化対応力」「世界的なデファクトスタンダードであること」「SaaSで提供されること」の3点だ。さらに、Fit to Standardアプローチによって短期間で導入でき、四半期ごとの機能アップデートによって最新技術を維持できる点も評価した。

 アインホールディングスは、こうした新システムを導入することでルーティン業務を自動化して業務を効率化し、生産性の向上を図る。業務の拡大に伴う出店やM&Aの継続的な施策とM&A実施後の効率的な業務統合によって、迅速に経営できるシステム基盤とすることを目指すとしている。

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