B2B連携の「CData Arc」から新バージョンが登場 何ができるようになるのか

CData Arcが新バージョンを発表し、さまざま新機能が追加された。

» 2023年05月18日 12時19分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 CData Software Japanは2023年5月17日、B2Bデータ連携ツール「CData Arc」の新バージョンV23をリリースしたと発表した。CData Arcは、MFT(ファイル転送)やEDI(電子データ交換)、SaaSやDB間のEAI(アプリケーション間データ連携)の機能をワンプラットフォームで使えるツールだ。

V23の注目すべき点は

 CData Arcの新バージョン、V23の特徴は以下の5つだ。

1.カスタマイズ可能なダッシュボードを新規搭載

 CData Arcのフローが健全に実行されているかどうかを把握するために、幅広いメトリクス(メッセージ総数や送受信トランザクション総数、エラー数、成功/失敗率)をユーザー自身がカスタマイズして使えるダッシュボードが提供される。

2.メッセージトラッキング(追跡)機能の追加

 従来は実行フローの処理状況を確認するために、それぞれのコネクターでメッセージを確認していたが、メッセージトラッキング機能でフロー全体のメッセージの流れを把握できるようになる。

3.デザイナーでの検索フィルター機能の追加

 フローの設定情報やフローが処理するメッセージの量が増えていくのに対し、これまでCData Arcでは利用するコネクターや処理対象とするオブジェクトを素早く特定する検索フィルターが搭載されていたが、今回のリリースでWebコンソールの検索フィルターが大きく強化された。

4.「Snowflake」「Microsoft Dynamics 365」をはじめ10種類のコネクター追加

 追加された10種類のコネクターは以下だ。

  • Databricks:データサイエンス、機械学習、データ分析のための統合プラットフォーム・Dynamics 365:Microsoft のクラウドベースのCRM・ERP
  • Snowflake:データウェアハウス、データレイクのクラウドプラットフォーム
  • Stripe:オンライン決済サービス
  • Zoho Inventory:Zohoによる在庫管理ソフトウェア
  • AMQP:メッセージ送受信の標準化プロトコルAdvanced Message Queuing Protocol
  • Exact Online:財務・会計からビジネス全体を管理する統合ビジネスアプリスイート
  • FHIR:医療情報の標準化規格であるFast Healthcare Interoperability Resources
  • Odoo:便利なオープンソースERP
  • Sage Intacct:財務や会計、プロジェクト管理を含むクラウド財務管理ソフトウェア

5.その他多くの機能改善

 今回の実施された機能改善は以下だ。

  • レポート表示の機能拡張(スケジュール実行時刻のタイムゾーン表示)
  • 管理APIの機能拡張(レート制限オプションの追加)
  • todateフォーマッタの機能拡張(strictオプションの追加)
  • フローAPIの機能拡張(対応Content-Typeの拡張)
  • SFTP Serverコネクターの機能拡張(SFTPServer-Virtual-Pathメッセージヘッダの追加)
  • AS4コネクターの機能改善(受信リクエスト検証の改善)
  • X12コネクターの機能拡張(HIPAA スキーマの追加)
  • EDIコネクターの機能拡張(確認応答用のメッセージヘッダ追加)
  • ZIPコネクターの機能改善(アーカイブルートへの圧縮)
  • IBM MQコネクターの機能改善(バイナリメッセージサポートの向上)

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