GitLabに「CVSS10.0」の脆弱性 直ちにアップデートを

GitLabのミュニティーエディションとエンタープライズエディションに「緊急」(Critical)の脆弱性が見つかった。CVSSv3.1のスコア値が「10.0」と最高値が付いているため迅速にアップデートを適用してほしい。

» 2023年05月27日 07時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 GitLabは2023年5月23日(現地時間)、Gitリポジトリマネジャー「GitLab」のコミュニティーエディションとエンタープライズエディションに「緊急」(Critical)の脆弱(ぜいじゃく)性が存在すると発表した。

 脆弱性は共通脆弱性評価システム(CVSS)v3.1のスコア値が「10.0」と最高値が付けられており注意が必要だ。

GitLabにCVSS10.0の脆弱性が見つかった(出典:GitLabのWebサイト)

CVSS10.0の脆弱性 直ちにアップデートを

 脆弱性が存在するバージョンは以下の通りだ。

  • GitLab Community Edition(CE) 16.0.0
  • GitLab Enterprise Edition(EE) 16.0.0

 通常、こうした脆弱性は古いバージョンにも存在していることが多いが、今回の脆弱性は上記だけに存在する。脆弱性に対処したバージョンは以下の通りだ。

  • GitLab Community Edition(CE) 16.0.1
  • GitLab Enterprise Edition(EE) 16.0.1

 今回見つかった「緊急」(Critical)の脆弱性は「CVE-2023-2825」として特定されている。CVE-2023-2825はアップロードパストラバーサルの脆弱性で、悪用されると、認証されていないサイバー攻撃者がサーバ上の任意のファイルを読み込める可能性がある。

 同脆弱性はHackerOneのバグ報奨金プログラムを通じて発見された。GitLabは該当製品のユーザーに対して問題が修正されたバージョンにアップデートすることを強く推奨している。なお、GitLib.comで運用されているバージョンはすでに問題が修正されたバージョンにアップデートされている。

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