オムロン、全社データドリブン経営にクラウドネイティブなデータマネジメント基盤を採用

オムロンが世界中の事業データの活用にクラウドネイティブなデータ管理ソリューションを採用した。データドリブン経営を目指すとしている。

» 2023年06月22日 08時00分 公開
[原田美穂ITmedia]

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 インフォマティカは2023年6月19日、「Amazon Web Service」(AWS)で動作するデータマネジメントプラットフォーム「Intelligent Data Management Cloud on AWS」(IDMC on AWS)をAWSのアジア太平洋(東京)リージョンで提供開始した。「AWS Marketplace」から購入できる。

 インフォマティカは、これによって日本のリージョン内ではクラウドかオンプレミスかを問わず、さまざまなデータの統合や連携、共有、カタログ化などのデータエンジニアリングを一元化できると説明している。

Intelligent Data Management Cloud on AWSの機能イメージ(出典:インフォマティカのWebサイト)

オムロンが全社データガバナンス基盤に採用

 IDMC on AWSはサーバレスのマイクロサービスとして動作する仕組みで、IDMCの単一ビューから必要なタイミングでさまざまなフォーマットのデータにアクセスして取り込み、セルフサービス型でデータを加工、収集して配信する。

 負荷に応じてリソースの伸縮が可能なため、コスト効率よく運用できる。また、独自の機械学習エンジン「CLAIRE」を搭載しており、メタデータ管理を効率化する。「SOC 1」「SOC 2」「FedRamp」などの業界標準にも準拠する。

 データコネクターの種類も豊富で、「Amazon Redshift」「Amazon S3」「RDS」「Aurora」用のコネクターの他、「Salesforce」「Workday」「Marketo」「NetSuite」「ServiceNow」やSAP、Oracle製品のデータにもオンプレミスかクラウド化を問わず接続可能だ。

 インフォマティカはIDMC on AWSについて「場所やプラットフォームを問わず、企業データの可視化や分析、連携を可能にするクラウドネイティブな包括的データマネジメントプラットフォーム」と表現としている。

 インフォマティカのプレスリリースによると、すでにオムロンがグローバルでのデータマネジメントおよびガバナンスを目的にIDMC on AWSの導入を進めている。

 オムロンの藤原 峡氏(グローバルビジネスプロセス&IT革新本部 コーポレートシステムPJ IT革新 ITアーキテクチャ統括部長)はIDMC on AWSの導入について、「グローバルでビジネスを展開するオムロンにとってデータガバナンスの重要性が急速に増していく中、クラウドをベースとしたグローバル規模の対応力や多様なシステムとの接続性および親和性の高さが採用の決め手となりました」とコメントを寄せている。

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