FortiOSとFortiProxyにCVSSv3 9.8の脆弱性 直ちにアップデートを

FortiOSとFortiProxyに深刻度「緊急」の脆弱性が見つかった。これをサイバー攻撃者に悪用されると、任意のコードやコマンドが実行されるリスクがある。

» 2023年07月14日 08時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 Fortinetは2023年7月11日(現地時間)、「FortiOS」と「FortiProxy」にスタックオーバーフローの脆弱(ぜいじゃく)性が存在すると報告した。

 同脆弱性はCVE-2023-33308として特定されており、共通脆弱性評価システム(CVSS)v3スコアで9.8、深刻度「緊急」(Critical)に分類されている。これをサイバー攻撃者に悪用されると、任意のコードやコマンドが実行されるリスクがある。

FortiOSとFortiProxyにスタックオーバーフローの脆弱性が見つかった(出典:FortinetのWebサイト)

CVSS v3スコアは9.8 急ぎアップデートを

 脆弱性の影響を受けるバージョンは以下の通りだ。

  • FortiOS 7.2.3
  • FortiOS 7.2.2
  • FortiOS 7.2.1
  • FortiOS 7.2.0
  • FortiOS 7.0.10
  • FortiOS 7.0.9
  • FortiOS 7.0.8
  • FortiOS 7.0.7
  • FortiOS 7.0.6
  • FortiOS 7.0.5
  • FortiOS 7.0.4
  • FortiOS 7.0.3
  • FortiOS 7.0.2
  • FortiOS 7.0.1
  • FortiOS 7.0.0
  • FortiProxy 7.2.2
  • FortiProxy 7.2.1
  • FortiProxy 7.2.0
  • FortiProxy 7.0.9
  • FortiProxy 7.0.8
  • FortiProxy 7.0.7
  • FortiProxy 7.0.6
  • FortiProxy 7.0.5
  • FortiProxy 7.0.4
  • FortiProxy 7.0.3
  • FortiProxy 7.0.2
  • FortiProxy 7.0.1
  • FortiProxy 7.0.0

 脆弱性が修正されたバージョンは以下の通りだ。

  • FortiOS 7.4.0およびこれ以降のバージョン
  • FortiOS 7.2.4およびこれ以降のバージョン
  • FortiOS 7.0.11およびこれ以降のバージョン
  • FortiProxy 7.2.3およびこれ以降のバージョン
  • FortiProxy 7.0.10およびこれ以降のバージョン

 また、以下のバージョンは同脆弱性の影響を受けないとされている。

  • FortiOS 6.4系全てのバージョン
  • FortiOS 6.2系全てのバージョン
  • FortiOS 6.0系全てのバージョン
  • FortiProxy 2.x系全てのバージョン
  • FortiProxy 1.x系全てのバージョン

 今回見つかった脆弱性は、前回のリリースでバグ修正の一環としてすでに修正されている。そのときにはセキュリティアドバイザリは割り当てられていない。Fortinetはしばしば脆弱性情報をアップデートの提供後に公開することがあり、今回もそうしたケースの一つとみられる。該当製品を使用している場合、直ちに内容を確認するとともに適切に対処してほしい。

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