電通グループが人的資本経営の実現を支援 グループの強みを生かすサービス詳細は

電通は2023年10月12日、企業の人的資本経営の実現と事業成長を支援するCHROおよび戦略人事チーム向けプログラム「HR for Growth」を提供開始した。

» 2023年10月13日 09時45分 公開
[大島広嵩ITmedia]

 電通は2023年10月12日、国内電通グループ5社(※)の人事関連のプロダクトやソリューション、コンサルティングの知見を集結し、企業の人的資本経営の実現と事業成長を支援するCHRO(Chief Human Resource Officer:最高人事責任者)および戦略人事チーム向けプログラム「HR for Growth」の提供を開始すると発表した。

※電通デジタル、電通コンサルティング、イグニション・ポイント、電通国際情報サービス(ISID)、アイティアイディ(ITID)

人的資本経営の実現が難しい理由と対応策

人事と事業を結びつける「HR for Growth」のアプローチ(出典:電通)

 人的資本経営の必要性が高まる中、企業は人材戦略策定やタレントマネジメント、リスキリングなどさまざまな取り組みを進めた。一方、「高額なシステムを導入したが使われていない」「人事のプログラムが事業部のニーズに合っていない」「人事施策が事業変革につながっていない」など、期待した結果が出ていないという課題が顕在化した。

 主な要因として、「人的資本経営の実現に向けた取り組みがしばしば経営層の一部と人事部門だけで推進されたこと」「さまざまな取り組みが散発的なこと」「人事部門の取り組みが事業部門の成果にどうつながったかが継続的に検証されていないこと」が挙げられている。

 「HR for Growth」はこのようなCHROの課題に向き合い、人事部門と事業部門の戦略や施策、KPIの連動を促進し、人事の事業成長への接続力を高めることを目的とする。

「HR for Growth」サービス内容(出典:電通)

 人事と事業を結びつけるためには、「人事の専門性」に加えて、深い事業理解に基づく「事業変革力」、従業員の価値創造力を向上させるための「マーケティング発想力」、それら全てをデータドリブンで運用する「データ分析・活用力」、大局的な「社会視点・ユーザー視点」が必要になる。

 電通は、組織人事コンサルティングとして実績のあるイグニション・ポイントの知見や、事業グロースを支援する電通コンサルティングや業務改革コンサルティングに強みのあるITIDの知見、企業のデータ分析、活用を支援してきた電通デジタルの強み、トータルHRソリューション「HUMAnalytics」を提供している電通国際情報サービスの知見など、国内電通グループ各社の強みやプロダクト、ソリューションを生かし、各々を連携させるとしている。

「HR for Growth」電通グループの強み(出典:電通)

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