ベリタスはデータ保護やデータガバナンス、データセキュリティ機能を提供する統合ソリューションVeritas 360 Defenseを提供した。セキュリティベンダーが提供する複数のソリューションと連携できる。
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ベリタステクノロジーズ(以下、ベリタス)は2023年10月26日、「Veritas 360 Defense」を発表した。
Veritas 360 Defenseはデータ保護やデータガバナンス、データセキュリティ機能を提供する統合ソリューションだ。加えて、CrowdStrikeやCyberArk、Qualys、Semperis、Symantec by Broadcomといった複数のセキュリティベンダーと協力し、オンプレミスからクラウドまでのサイバーレジリエンスを実現する。
ベリタスによると、複雑なマルチクラウド環境に分散しているデータを狙ったランサムウェアを含むマルウェア攻撃が発生した場合、通常は複数のチームが環境ごとに異なるツールを使ってインシデント対応することが多いという。しかしこうした対応はランサムウェアの特定から封じ込め、復旧までの時間が長くする恐れがある。
Veritas 360 Defenseはこうした課題に向け、データ保護やデータガバナンス、データセキュリティとベリタスのセキュリティエコシステムを統合することで、システムを迅速に復旧し、誰がデータにアクセスしたのかを把握し、さまざまな脅威を先回りで軽減する。
同ソリューションは、ベリタス製品や統合セキュリティパートナーソリューション向けの独自のプログラム「Veritas REDLab」において実際のランサムウェアの亜種を使ったテストも実施しており、その性能が既に検証できているという。
Veritas 360 Defenseは、セキュリティベンダーの製品と連携した拡張エコシステムを構築できる点も特徴だ。「CrowdStrike Falconプラットフォーム」と連携させることで、攻撃対象領域(アタックサーフェス)の可視化やAI(人工知能)を活用した脆弱(ぜいじゃく)性管理機能を提供し、インシデント発生前後における高度な脅威防御を実現する。
その他、CyberArkのアイデンティティー管理サービスやQualysのバックアップストレージ、Semperisのフォレンジックサービス、Symantecの脅威保護サービスなどとも連携できる。
セキュリティソリューションを導入する中で、これらのツールがうまく連携して機能せず、攻撃の封じ込めと復旧に要する時間が長期化するケースもある。今回のVeritas 360 Defenseのようにセキュリティと相互運用性を保証するために、事前テスト済みのエコシステムから製品を選ぶことで、企業はサイバー攻撃から迅速に復旧し、防御体制の侵害に関わるコストを削減できる可能性が高まるだろう。
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